2018年もあっという間に2月を迎えました。企友会会員の皆さまにおかれましては、一年のスタートをどのように切られましたでしょうか?
先週行われた企友会懇話会共催新春懇談会では、岡井総領事より『解説:TPP11とカナダ』と題し、先日大筋合意がされ、3月のチリでの署名式が待たれるTPP11について解説をいただきました。特に私たちとの関係が深い日本やカナダのTPPの合意概要、日本のTPP協定に伴う輸出促進への政策的取り組み、そして国内産業育成への強化方法など、詳細な資料を基に分かりやすくご説明を頂きました。経済協定と聞くと、関税の事が真っ先に思い浮かびますが、関税のみならず、TPP11にはサービスに関する規制の自由化やビジネス環境の整備といった項目までも含まれ、商社のような大規模な貿易に関わる方から中小のビジネスに至るまで、非常に広範囲で影響があることに気付かされました。
物品やサービスの種類によっては、本格的な協定の適用や実行までには未だ少し猶予があるかもしれませんが、TPP11にはおおきなビジネスチャンス、商機がありそうです。ビジネスに関わる我々は今回の講演を機に、その内容をもっと研究するべきなのではないでしょうか。また、企友会はそういう場所を提供するべきではないかと感じました。
そして、この時私が思い出したのは、昨年から始まった企友会ばんくーばー寺子屋、略して“ばんてら”でのメープルファンツアーズの別所さんのお言葉。『結局はやるか、やらないか』。いろいろな障害や困難があって、それを理由にやらないに至ることは沢山あると思います。障害や困難があっても、これは商機と信じやる人はやる、そしてやることによってのみ成果は生まれてくる。単純なようで、とても難しいのがこの『結局はやるかやらないか』。ビジネスチャンスが隠されたTPP11のお話とやるかやらないかの話、年初に2018年のキーワードを聞いたような気がしました。
岡井総領事のお言葉を借りれば、今年戌年は良い方に行くことはどんどん良い方向へ、悪い方はどんどん悪い方向に行ってしまうようです。会員の皆さまと一緒にどんどん良い方に、良い方向に進んでまいりたいと思いますので、今年もどうぞ宜しくお願いいたします。
企友会会長 澤田泰代