今年も企友会の新年第1回目の恒例イベント、企友会「年次総会」と「新春懇談会・名刺交換会」を同日、時間を分けて行いました。
(年次総会→名刺交換会(軽食付き)→新春懇談会)

改めまして「年次総会」とは2017年度(前年)の活動報告、2018年度(今年)の活動予定、企友会の新理事の紹介等、前年度を振り返り、その反省や成果を踏まえて、今年度、何にフォーカスして活動をしていくかを発表する場です。

参加者は今年の理事10名に加えて、ボランティアの方々、企友会の会員の皆さま、約30名。その後、行われる「新春懇談会・名刺交換会」ほどの人数ではありませんが、いつも当会のイベントをサポートしていただいている会員の方に見守られて、粛々と会を進行いたしました。

今年も昨年から引き続き、澤田泰代さんが会長として活動を率いります。年々、時代とともに会の活動内容も変化していかなければいけません。より幅広い年代や業種の日系の方々に会の活動を知って、参加していただき、お互いが助け合い、向上していけるために何をするかを模索しながら今年の活動内容が固まりました。「バンクーバーの寺子屋塾」、「ネットワーキング」などに加えて、より皆さまに活動内容が分かりやすく閲覧できるようにウェブサイトも刷新いたします。

今年の企友会の活動テーマは「動」-アクティブに率先して2018年を駆け抜けていく次第です。スピードスケート選手のように!振り切られないように澤田会長と一緒に企友会を盛り上げていきましょう。

続きまして、「年次総会」後は「新春懇談会・名刺交換会」を主催いたしました。懇話会と企友会会員他、日系ビジネスのネットワークから招待された非会員に参加いただいている会です。

名刺交換会から懇談会まで約60名の方が参加。「名刺交換会」は懇談会会場外のロビー内で行いました。軽食をつまみながら、新年の挨拶、初めて会う方々同士は自己紹介などを活発に交わす光景が見られました。カジュアルな短い時間でありましたが、新年のスタートから新しい出会いがあるというのは嬉しいですね。

岡井総領事(左)と石川懇話会副会長(右)

「新春懇談会」では、在バンクーバー日本総領事の岡井総領事と
石川満 懇話会副会長に講演をしていただきました。

**懇話会とは日本とカナダ間の経済活動に関する共通問題を討議し 両国の親善関係の増進に寄与し併せて会員相互の親善並びに教育文化の向上を図ることを目的とする日系団体で企友会とも各イベントを共催することもあります。

最初は石川満 懇話会副会長の講演。テーマは「日本におけるカナダ林産物のポジション」。

双日カナダの社長である石川さんは長年、木材の輸出入に携わってきた経験から、カナダの林産業についてお話ししました。

「木材、建材、その付加価値製品など」は私達の住むBC州の主要輸出品目です。カナダと日本の取引がいかに長年にわたり続いてきたか、カナダ産のどのような樹種が日本には輸入されているのか、現状と今後の傾向についての知識を深めることができました。

「木材とは適切な育成により、有効利用ができ、温暖化の防止となり、環境に優しい再生可能な資源である」ということ。自然と都会が共存する愛すべきカナダの輸出品目だということが、私たちを少し誇らしく思わせてくれました。

石川懇話会副会長に続き、在バンクーバー日本総領事の岡井総領事は「TPP11とカナダ」がテーマに講演。

持ち時間40分という短い時間の中で、すべての経緯と今後について説明するには難しいテーマであることから、同講演会のために約60ページに及ぶ資料を作成し、各参加者に配布するなどのご配慮をいただきました。

現在までのTPPの合意内容、概要、カナダとのTPP協定の進捗具合などが総領事の見解も含めて資料とともに説明され、特に今後の日加間の関税撤廃品目については生活に密着する話題ということもあり、興味深く、資料を指でなぞりながら聞き入る参加者の姿が見られました。

「新春懇談会」や数々の企友会のイベントでは普段は接点がなく、聞くことができない専門家による、その分野における考察が聞けることも特徴です。大々的に一般告知をしていないため、知らない方もいるかもしれませんが、どなたでも参加できるイベントです。ご興味がありましたら是非、ご参加いただけましたら嬉しいです。

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