コロナのパンデミックにより、ビジネスや人々の生活に制限が強いられるようになってから早3ヶ月が経過しました。現在は、BC州が発表する全4段階からなる経済再開計画の第3段階に入っている中、7月8日(水)第3回目の「ばんてら」が開催されました。前回同様オンラインでの開催となりましたが、第1回目に比べると参加者のオンラインミーティングへの慣れもあり、リラックスとしたムードの中、活発的に質問や意見交換が行われた回となりました。第3回目のテーマは「あなたのウェブサイトを検索結果の上位に表示させる仕組み(SEO)とSNSのビジネス活用で押さえるポイント」。プレゼンターはWeb制作会社「CGA International Enterprises, Inc.」を経営される藤井研二さんです。
本題に入る前に、司会のホール理事主導の元、様々なビジネスの経営者である参加者のみなさんに「あなたの事業で新規顧客獲得のきっかけは何ですか?」という質問に回答して頂きました。みなさんの回答ではWebからの集客よりも「知人の紹介」「口コミレビュー」が多かったことが印象的でした。そして、プレゼンターの藤井さんにバトンタッチし本題へ。
近年では、WebサイトやSNSを活用したデジタルマーケティングが企業マーケティングの主流となっている中、自分にはITの知識がないから対応できない為、Webサイトの構築は専門家に任せるしかないと思われている経営者は少なくない様です。また、SEOと聞いてもただ漠然と「難しそう」というイメージが先行しがちですが、セミナー冒頭で藤井さんより「SEOは難しくない」という結論を頂きました。
今回のばんてらでは、参加者の知識の差もある事から、SEOの歴史や仕組み、取り組む事へのメリットなどをマインドマップというものを見せて頂きながら説明を頂きました。「SEO(Search Engine Optimizationの略)とは?」という大枠のテーマから入り、「何故SEO対策が必要なのか」、「SEO対策をすると自分のビジネスにどの様なメリットがあるのか」と細部まで一連の解説があった為、参加者は難しいと感じつつも少しITやWebに親しみを感じられたのではないかと思います。
SEOの結論は「ユーザーに価値のある情報を提供し続けること」です。その「価値のある情報とは何か」という事は、皆さんが冒頭に語っていた「知人からの紹介」「口コミレビュー」が多いかどうかでユーザーは判断しているのではないでしょうか。それはつまり「信頼性」であり、SNSではフォロワー数やシェア数で表現されており、Webサイトでは検索結果で上位に表示される事が当てはまる様です。
検索エンジンの結果に自社のWebサイトを上位表示させる3つのポイントを学びました。1つ目は「専門性(Expertise)」です。Webサイト内の記事数、文字数、対策キーワードの説明の深さなどが関係します。2つ目に「権威性(Authoritativeness)」という、例えば領事館や東京大学など有名な機関や学校のWebサイトに自社サイトのリンクが貼ってある事(被リンク)。そして最後に「信頼性(Trustworthiness)」です。これはWebサイトの記事の執筆者に信頼性があるかどうか(有名かどうか)が影響する様です。上記の3つのポイントを意識しながら、Webサイトの構造を整えていく事が重要であると学びました。
SEOの知識をつけていく事は、結果的に見込みの高いユーザーの獲得、質の高いユーザーの定着が図れます。話を聞けば聞くほど奥が深い分野であり、参加者からかなり質問が飛び交っていました。今回も非常に充実したばんてらでした。次回は10月開催を予定しております。
企友会ボランティア 稲益ほなみ