皆さんは何か面白そうな話を聞いた時にちょっと話が上手すぎて「怖い」「怪しい」などと思った事はありませんか?今日はその感情について話せればと思います。
ではまずこの「怖い」「怪しい」と言う感情がどこから発生しているのかを考えてみましょう。何か話を聞いた際にこれらの感情が発生する原因は大まかに分けて二つあると思います。一つ目はその感情の通り実際にそれが「怖い」「怪しい」ものであると認識している場合です。例として何か法に反する話を聞いた、または人に危害が加わる様な話を聞いた際です。これらは皆さんも既にお分かりの通り危ないので直ぐに逃げてください(笑)そして二つ目は今回私が話たい内容である「怖い」「怪しい」と言う感情が「知らない」と言う理由によって発生している場合です。こちらのケースの場合が殆どなのですが多くの人が一つ目の理由と混同してしまっているように見受けられます。これはとても勿体無い事です。
人間、自己防衛の本能として自分の知らない場所、物には危険が付きまとうものですので「怖い」「怪しい」と言う感情を得るように設定されています。これは勿論非常に重要な機能であり、それが故に我々は比較的安全に80歳程度まで生きられるわけですが非常に発展した現代社会ではたまに過剰に働き過ぎているのでは?と感じる面が多々あります。現代社会で出くわす話で死に関係するものは殆どありません。よって、あなたが「怖い」「怪しい」と感じた際、それが自身の無知によって発生している場合はまずは知り、理解する事から始めないと様々な好機を逃してしまう事になるのです。例えば最近高騰している仮想通貨、これの批判派も多数存在しますがそのに論理的なバックアップが存在する場合は良いのですが知らないだけで怖いと言う感情のみで批判しているのならば一儲けの好機を逃した事になります。これだけでなく新しい人と知り合う、ビジネスチャンスを見つける、新しい趣味を見るけるなど多くの人に当てはまる好機は自分から知り、理解しようと言う積極的な態度がないと中々得られません。
日系起業家の集まりである企友会メンバーの皆さんには是非、この知ると言う行為を再確認して頂ければと思います。2000年代からのテクノロジーの発展により今の我々の生活は毎日変化、進化し続けています。しかしながら昨日と今日は違うと言う事に気が付く人は少ないですし、何より今までの十年とこれからの十年が全く違うものになると気が付いている人も左程多くはありません。もしこのコラムを読んで頂けたのであれば今から「怖い」「怪しい」と感じた時に一度落ち着いてその物事を知ろうと試みてください。一日の中でこれ程知らない事に出くわすのかと再認識できますし、それと同時に日々の変化、進化を実感できるのではと思います。
企友会理事 山本遼