前回このブリーズに投稿したのは22年2月号で私が企友会の会長になり、抱負のようなことを書かせて頂きました。その趣旨は繋がる企友会、会員数の増大とアソシエートづくりが主題でした。また22年1月のAGMでは提携先を含む会員数を300人にしたい、と目標設定しました。
あれから1年半がたったのですが、会員数は提携先を含めれば300人近くになったかもしれません。特にアソシエートづくりでは懇話会さん及びBOSS会さんと戦略的パートナーシップを結び、会の情報をシェアしながら参加者の拡充に努めてきました。それが功を奏しているのか、昨年の春からの多くの企友会イベントは満員御礼、あるいはかつてないほどの賑わいを感じさせるケースが大変目立っています。
今年からは知名度抜群の4月開催の「ジャパンフェア」に積極的にお手伝いをし、企友会ブースも開けることでより広範囲な企友会活動の啓蒙を始めました。
個人的に思うのはバンクーバー日系社会の二極化です。1つはローカルに根づいた人と3-4年で帰国される方との価値観のギャップ、次に年齢層によるギャップです。更に私はもう1つ、コミュニケーション手段の相違による二極化も加えたいと思います。
コミュニケーションの手段の相違とはWeb2ないし、Web3世代がネットを通じたやりとりで完結させるのに対し、それ以前の世代がリアルの対話を通じて人間関係を構築していく手段との比較になります。
どちらが良いとは限りません。しかし、一般的にはSNS型の関係構築は比較的ライトで人間同士というよりその人の一部分の考え、スタイル、生き様に賛同するかどうか、という点が強調されやすくなります。一方、前世代型のコミュニケーションは個々の考え方の相違を踏まえた上で人間関係を構築するものが多いように感じます。
現代社会では世界どこに住んでいても情報は瞬時に取れるため、情報格差があるとは思えません。しかし、我々が実際に住むこの街は日本のどの都市でもないのです。マイノリティーとしてどう生き抜くのか、ローカルの常識と日本のやり方の摺合せをどうするのか、日々の生活を充実させ、実りある人生の送り方、といった点はやはり日本人同士、お互いをどれだけ理解し合っているか、にかかってこないでしょうか?
どれだけネットでやりとりしても、Zoomミーティングでどれだけ顔を合わしてもリアルに勝るものはないのです。企友会では今、リアルを楽しんでいます。今年の夏には35周年記念行事と100人以上参加見込みのBBQがあります。バンクーバー日系イベントでは最大のBBQ祭りです。
私は人が和やかに、時に一生懸命に物事に励んでいる姿を見ると嬉しくなります。いよいよ夏本番、今年はコロナの懸念もほぼなくなり、思いっきり羽を伸ばせるかと思います。企友会にも是非積極的にご参加いただければ幸いです。お待ちしております。