バンクーバーでは気温もだいぶ下がり、美しく色づいた木々や落ち葉に秋の気配を感じます。これから約6ヶ月間は雨季に入り、日も短くなります。みなさんは、バンクーバーの冬をどうお過ごしでしょうか。
最近日本企業の駐在員の方々とお話ししていて、「カナダの会社って残業もないし、みんな雨が多い冬、普段何してるの?」という話になり、カナダでの時間の過ごし方について考える機会がありました。カナダで企業勤めをしている私たちは日本のサラリーマンの方々に比べて自由な時間がかなり多いです。残業もなければも「飲み会」ないからです。仕事後の「飲み会」ではなく、歓迎会や特別な時には就業時間の中でランチ会が開かれます。カナダでの企業勤めだと1日10時間週4日勤務やなど個人に合わした様々な雇用形態があります。それも自分たちの時間やライフスタイルを大切にするカナダ人への福利厚生であり、それだけ一人ひとりが仕事あとのプライベートな時間を大切にしているということですよね。。
さて、話は戻りバンクーバーの人々はその時間を使って何をしているのでしょうか?天気が良く、日の長い夏はハイキングやバーベキューなどを楽しめるのですが寒くて暗い冬はそうもいきません。私の周りですと、家族との時間を大切にすることはもちろん、様々な趣味を持っている人が多いと思います。バレーボールやバスケットボール、バトミントンなどのスポーツやギターやピアノといった音楽、縫製や陶芸、お菓子作りなど、人によって様々です。そして、その趣味を中心に会社や家族とはまた別のコミュニティを楽しんでいる人たちが多いように思います。
趣味を通じて、仕事やビジネスの話などもしますし、自分とは違う視点のアイデアやアドバイスの交換など、転職が日本よりもよく行われるカナダではネットワーキングといった意味合いもあるのような気がします。そして何より、移民が多いの街でありながら友達作りが難しいといわれるバンクーバーでは、共通の趣味を持つ仲間と出会う良い機会にもなるのかもしれません。
私はと言いますと、最近pour over coffee (いわゆるドリップコーヒー)のセットを頂きまして、一人でコーヒー豆を挽いてのんびりとコーヒーを入れることにはまっています。これは1人の時間をゆっくりと過ごすといったような趣味なのですか、それもまた良いかなと思います。
コロナ禍に家で過ごすことが多かったと思いますが、今年の冬は新しい趣味を見つけ、コミュニティをを増やしたり自分時間のクオリティーを上げてみるのも素敵ですよね。
企友会理事 宮植理奈