Est. 1987-企友会(バンクーバー日系ビジネス協会)

月別アーカイブ:7月 2024

【理事コラム】次にバンクーバーで目指すこと「日系コミュニティの一体化」|岡本裕明

2024-07-23T16:04:54-07:00

人生を漫然と過ごすのと日々をしっかり歩むのでは人生の終末に差し掛かった際の満足感が違うと思っている。一度しかない人生を自分なりに表現することを「人生哲学のアート」と称している。これを勘違いして「そんなに稼いでどうするのですか?」と言う人がいるのだが、個人的にはお金に翻弄されることは皆無。理由は生活スタイルや価値観は大学生や新入社員だった頃とまるで変わらないからだ。大学生の時のコンパは一人3000円、養老乃瀧というコテコテの居酒屋チェーンも一人2500円もあれば適当に飲んで食べられたあの時代の物価水準は今でもカラダにしみ込んでいる。さすが、カナダの物価高では一人50㌦になるが、そんなものだ。 それよりも人生哲学とは知識量と人間力がバックボーンだと考えている。歳をとっても「ガキの使い」では話にならない。賢人に一歩でも近づく努力が私の中では最優先課題だ。 ではお前は企友会の会長を今年の1月で辞めてそのあと何をする気なのか、と思っている人もいるかもしれない。答えは明快だ。コミュニティ結束のための活動である。 私が32年バンクーバーにいて苦心していることがある。それはコミュニティが一体化しないことだ。もちろん他のエスニックのコミュニティが一つに固まっているとは言わない。ただ結束力は強い。もう一つはコミュニティが内向きである点が気になっている。悪く言えば同好会系ばかりで他流試合をする体育会系を避ける傾向が見受けられる。 ご承知の通りカナダはモザイク社会と言われる。モザイクは小さな四角が並んだ状態だが、モザイク全部が一体化し、多文化コミュニティを形成するにはモザイク同士の結束力が必要となる。これが日系コミュニティにはどうも十分ではないように感じるのだ。 この時期は政治家や要人に会いやすい時期で閣僚や議員と顔を合わせる機会が多い。また様々な外部のイベントに行けばコミュニティテーブルがあり、概ねそこで他のエスニックの人たちと席が一緒になり双方の信頼関係を作り上げることができる。この活動は既にもう4-5年やっていて最近はそのギアを少し上げたところだ。 政治家や要人はモザイク社会の接着導入剤のようなもの。あとは我々の気持ちがどう動くかだ。 10月19日に6大コミュニティの合同イベント「Celebration of Newcomers」が日系プレイスで行われる。私は日系グループのリーダーで会の運営を支援する。このイベントは若い人たちをターゲットにしたもの。私の様な年齢の者が出る幕ではないが、日系が一歩外に踏み出すため背中を押す係としてお手伝いしたいと考えている。 岡本裕明

【理事コラム】次にバンクーバーで目指すこと「日系コミュニティの一体化」|岡本裕明2024-07-23T16:04:54-07:00

カナダで旅行業界で活躍するIACE TRAVELバンクーバー支店長の高岡利和さんにインタビュー

2024-07-19T13:25:16-07:00

こちらのインタビューは動画で見ることもできます。 https://youtu.be/gEdDIXZv7oU IACE TRAVEL INC. Vancouver Branch Manager  高岡 利和さん 両親の提案から、高校を卒業した後にカナダ・トロントのカレッジに留学。Co-opプログラムでIACE TRAVEL INC.と出会い、そのまま就職を果たす。15年間 IACE TRAVEL INC. で働いている中でプロモーションを複数回受け、現在はバンクーバー支社マネージャーとして勤務。仕事のやりがいは、お客様からの「ありがとう」。コロナ禍で旅行業界の経営が辛い中でも、カナダ政府からの援助や新しいビジネスを模索し、誰もクビにすることなく乗り切る。奥さんとお子さんが2人の4人家族。トロントとバンクーバー、どちらでも長く暮らしており、今はバンクーバーが好き。 Co-opプログラムがきっかけで、1つの仕事を15年間続けている高岡さん Q自己紹介をお願いします。 高岡 利和です。仕事は旅行業をやってまして、IACEトラベルという会社で働いています。 Q今の仕事はどういった形で見つけましたか? 最初はトロントにいまして、トロントで語学学校とか、あとカレッジに通ってたんですけれど、その後に学校のCo-opのプログラムで、今のうちの会社で単位を取る時に入ったのがきっかけ。その卒業と同時に、ちょうど枠があったので、そのままうちの会社で就職という形で初めは入りました。 Qお仕事のやりがいと大変なところはなんですか? やりがいは多分本当に常日頃お客様と接しているというところがあるので、「ありがとう」とか、やっぱりそういったところはやりがい。 また、やはり最近フライトが遅れたりキャンセルになったりとか、そういった時に、やっぱりなかなかこう普通に航空会社って電話をかけると2時間待ちとか、かからないという時があったんですけど、その時にうちに掛けてきてもらえれば、やっぱりその場で対応ができるっていうところで、そこの時間短縮とか、やはり日本語で、日本のお客様が基本なので、そこら辺は安心して、やっぱり対応していただいたというところで感謝してもらえるというところが、やっぱりやりがいを感じるところではありますね。 大変なことは、色々なことが変わってくるので、それこそ旅行業=平和じゃないと、やっぱり成り立たないっていうところがあるので、そこの対応するのが大変です。 やはり戦争だったりコロナだったりとか、そういった何かあるとどうしても行き来がストップしてしまったりとかという時に、やっぱり浮き沈みがかなり激しい業界の一つではあると思いますね。 Qコロナ禍の中、旅行会社はとても大変だったと思います。その中をどう乗り越えたなどありますか? 一つは、カナダはやっぱり保障が結構しっかりしてたというところが第1。かなりカナダは結構手厚く補償があったというところで、生き残れたというところはあります。 でもやっぱりコロナの最中で、やっぱりレイオフとかそういったのがいっぱいあったと思うんですけど、うちはやはり出来るだけそういうのをしないというところで、基本的には一人も切らずに、何とか。 あとは、コロナで航空券とかが売れなかったんで、それとは別に他の仕事っていうところで、コロナ検査がその時は必ず行く時には必要だったんですけれども、クリニックと提携して、それを(日本に)行く人に対して案内したっていうところで、それも1つの生き残った中のサービスにはなってくると思いますね。 Q最近だと円安がすごいですが、「海外の方を日本に」という形が増えていますか? まず、うちは基本的にはこっち(カナダ)から日本に行くのがメインですね。どちらかというと、こっちに住んでいる人が日本に行くとか、旅行に行くとか、あとは出張に行くとかっていうのが基本的なサービスにはなっています。ただ、もちろん日本から来る人のケアもあるので、あとは団体であったりとか、そういったところが一応メインにはなっていますね。 ただ、やはり今は円安というのもあるので、こっち(カナダ)からやっぱりとりあえず円安の日本に行きたいという人もいます。あとはLCCが飛び始めたというところもあるので、そこら辺の部分ではかなり日本に行く人っていうのは、コロナ前も増えてましたけど、最近はやっぱりすごい日本に行く人は増えていますね。 Q「カナダから日本」という場合が多いということですが、それでもお客様は日本人なんですか? 日本人+日本人じゃない人ももちろんいらっしゃいます。どうしても日本人のボリューム、人数っていうのは限られているので、日本人以外の日本に行くとか、日本人以外の人が旅行へ行くっていうところに最近は力を入れてはいます。

カナダで旅行業界で活躍するIACE TRAVELバンクーバー支店長の高岡利和さんにインタビュー2024-07-19T13:25:16-07:00

【イベントレポート】2024年日系ビジネス団体共催ゴルフトーナメント

2024-07-23T15:12:22-07:00

共催:企友会・バンクーバー日本商工会(懇話会)・日加商工会議所 協賛:建友会・BOSS会・桜楓会・日系女性企業家協会 6月29日(土)にMeadow Gardens Golf Clubにて開催したゴルフトーナメントは、総勢44名のプレーヤーにお集まりいただき、今までで一番たくさんの方にご参加いただいた大会となりました。 事前の天気予報では小雨が心配されましたが、当日のお天気は概ね曇り。少しあめがパラつきましたが風もあまりなく、良いコンディションでした。13:00の第1組スタートから第11組が終了の19:00まで、グリーンのうえでの熱闘バトルが繰り広げられました。 そして爽快な汗をかいたあとは、ゴルフ場のバンケットルームにて、バフェスタイルの美味しいディナー。ディナーだけ参加してくださった方も2名いらっしゃり、こちらは46名でのにぎやかなお食事会になりました。 ディナー会場では、成績発表があり、大変盛り上がりました。 <成績> 優勝者(M)  Koji Miyagawa  総理大臣杯 優勝者(W) Nancy Murakami 総領事杯 ベスグロ(M) Koji Miyagawa 日加商工会議所杯 ベスグロ(W) Mitsuyo Shikauchi 企友会杯 KP#4(M) Takehito Takenaka KP#4(W) Nancy Murakami KP#7(M) David

【イベントレポート】2024年日系ビジネス団体共催ゴルフトーナメント2024-07-23T15:12:22-07:00

【理事コラム】私のカナダ入門書|吉良聡恵

2024-07-02T06:03:23-07:00

初めまして、今年度理事に就任しました吉良と申します。 2017年に移民目的でカナダに移住し8年目に入ろうとしており、まだまだカナダ新参者です。 とはいえ私のカナダとの縁は兄がアルバータ州で交換留学した1989~90年から始まります。1995~96年には今度は私がオンタリオ州で交換留学させてもらえ、総括すると、異文化交流・語学力向上というよりは、ホストファミリーや近しい人たちと関係構築しもうひとつ大切な家族ができた、というのが私にとっては一番大きな収穫だったように思います。 ゆえに当時(そして比較的最近まで)は彼らの慣習・近況・個人的な考え方には興味があるものの、カナダの歴史や文化、産業などといった国そのものには大きな関心が向いていませんでした。とはいえカナダが特別な存在であるため、他の国よりは興味があったのでしょう。今から10年ほど前に近所の大型書店で日本ではあまり見かけない「カナダ」が題名に入った書籍をたまたま目にし思わず手にしました。 それが真壁知子氏著のカナダ「地域」と「国」を旅する | 西田書店 (nishida-shoten.co.jp)。 冒頭の「はじめに」の最初の2行にこう書かれています。 まさに私が常々(薄々)感じていた疑問であり、私だけじゃなかったんだと驚きました。 さらに数行後、1ページ目の最後には、 とあり、もうこの時点で心の中では本書を握りしめレジに向かっていました。 著者は社会学を専門とする元学者の方で、本著発行時点(2011年)でカナダ在およそ40年 (p.3, p.230)。本書はカナダで通用されている区分でもってカナダを地域分けし (p.207)、文献調査は最低限にとどめ、フィールドワークはあえてせずこれまでの著者の個人的経験談や観察、分析、考察を交えながらカナダの歴史や社会について綴ってい ます(p.3)。とはいえやはり元学者の方の著作。個人的には学術文献といっても遜色ない本だと思っており、カナダ入門書として今まで部分的、全体的に何度も読み返し重宝しています。 本書では多くの(私にとっては驚くべき)ことを知ることができます。 外交権を獲得したのが1931年、カナダ最高裁が最終審を行使するようになったのが1948年、自主憲法が誕生したのが1982年 (p.34-35) と最近だった。飢饉をももたらす厳しい天候異変の環境の中、相互扶助組織(協同組合)が発展したプレァリー地域で社会主義を標榜する政党(Co-operative Commonwealth Federation)がカナダにも存在しサスカチュワン州の政権を担うまでになった (p. 156-158)。BC州は人種排斥が制度化されたカナダで唯一の地域であること(p. 185)。などなど。

【理事コラム】私のカナダ入門書|吉良聡恵2024-07-02T06:03:23-07:00
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