移民コンサルタント・ビジネスオーナー・企友会理事の三足の草鞋を履く白石有紀さんにインタビュー
kiyukai Admin2024-09-25T19:39:25-07:00ビザJPカナダ/ 人材カナダ ビジネスオーナー 白石有紀さん アメリカの大学を卒業、ニューヨークでの就職を経て、カナダの永住権が取れたことをきっかけに20年ほど前にバンクーバーに移り住む。最初はバンクーバーのJCBで働いていたが、地元バンクーバーのコミュニティに貢献したいと思い、ビザJPカナダで移民コンサルタントとして働くことを選ぶ。移民コンサルタントとしては、お客様に親身に寄り添いつつ、あまり深入りしすぎないことを信条に、今まで多くのお客様のカナダ移住やビザのサポートを行う。ビジネスオーナーとしても2つの会社を運営しており、常にビジネスの新たな機会を考えている。 最初は雇われからのスタートで、部署ごと引き受ける形でビジネスオーナーに Q.自己紹介をお願いします。 白石有紀です。今はビザJPカナダという会社と、人材カナダという会社の両方のビジネスオーナーをしています。で、企友会では会長をさせていただいています。 Q.ざっくり両方のサービス(ビザJPカナダ/人材カナダ)に関して説明いただけますでしょうか。 すごくざっくり言うと、「人材カナダ」というのは、カナダ国内のお仕事を掲載しているウェブサイトです。で、有料の広告も無料の広告も出しているんですけれども。そこで雇用主さんが従業員を探す。で、そういう雇用主さんのお手伝いをするということですね。 それとあとは、雇いたい人がいました、その人は働くビザが必要ですとなったときにどうしましょうということで、「ビザJPカナダ」という会社があります。ビザJPカナダで、就労ビザだけではなく、学生ビザですとか、ワーキングホリデービザですとか、永住権ですとか、ビザ関係は全部お手伝いをするというような会社になっています。 Q.カナダに来て、最初から人材カナダで働いていたのでしょうか? 私もともとアメリカのJTBで働いていたんですけど、子供が生まれるタイミングで一回日本に帰ったんですよ。 JTBは大きな会社なので、ビザ申請だけをするという部署があったんです。そこでマネージャーをやったんです、3年ぐらいかな。それで、バンクーバーに永住権が取れたので来て、そしてバンクーバーのJTBでも働いてたんですけど、ちょっと違うこともやりたいなと思っていたときに、そういうビザの申請をしたりしたことがあるんだったら、ぜひ(人材カナダのビザ部門を)やってくださいよという話があったんですね。 私、もっと地元というか、コミュニティに貢献するような仕事ができたらいいなと思っていたんですよね。JTBの仕事は、日本から来るお客様のことを手伝うというか、ケアするというか、日本にいるお客様のために現地でやるっていうような、そんな感じの仕事だったので、現地のコミュニティの人たちに向けて何かやっているわけではなかったんですよね。 もっと現地の人たちに何かしたいなとは思っていた。それで何か他にできることないかなって思っていたところにそういうお話があったので、やってみようかなと思いました。 Q.実際に移民コンサルタントとしてどんなお仕事をなさっていますか? まずお客様が、なんとなくカナダ住んでみたいんだけどとか言ってどうすればいいですか?って問い合わせフォームから連絡をくれる。で、その方の何がしたいとか、どういう経歴があるとか、そういうことを聞いて、それで移民コンサルタントのコンサルティングの部分でどうしましょうっていう話をして、どうやって進めていきましょうという話をして。やりますとなったら、そしたらビザの申請。じゃ最初にそうだな、ワーホリから始めましょうとか、学生ビザから始めましょうとか、そういう流れを作ってきます。学校を決めて学生ビザを申請するとか、ワーキングホリデービザを申請するとか、ビザの申請も丸々代わりに代理でやります。で、ワーホリビザ取れました。じゃあ仕事を探します。それから、じゃあ色々面接してここに決まりそうだけど、これで永住権につながりそうですか?っていうことも相談してもらって、例えば「もうちょっとお給料上げてもらった方がいいよ」とか、「もうちょっと働く時間を増やしてもらった方がいいんだよ」とか、そういう話をして、場合によっては雇用主さんと直接私がお話をして。まず就労ビザが取れるような状態に持っていく。で、就労ビザの申請もまた代理でやる。就労ビザが取れたら頑張って英語のテストを受けてねという話をして、で、英語のテストを受けたら永住権申請しますとか。一般的にはそういう感じで日本で漠然と海外に憧れている人をちゃんと永住権取れるところまで持っていってあげるっていうのを、ずっと一連のお手伝いするっていうのが私の仕事です。 Q.移民コンサルタントになるには、どういった資質が必要でしょうか? 資質としては、人のことを客観的にちゃんと見れるとか、あとはちゃんとその人の気持ちに寄り添ってあげられるとか、何かそういうとこ。あとは、だけどその人のことばかりずっと考えちゃわない、変な言い方だけど。割とそういうところをドライにしておかないと、いろんな人の人生を背負うから。だから仕事の時は、その人とお話ししている時はお話ちゃんと聞いてあげるし、もちろん一生懸命考えるんだけど、それ終わったら比較的ぱっと気持ちが切り替えられるような人じゃないとすごい大変な仕事だと思うんです、移民コンサルタントって。 あとは、やっぱり人生経験がある人じゃないと、あんまりいいアドバイスはできないんですよ。その人の人生というか、進み方、どういうふうに先へ進めていきましょうとか、結局最終的にあなたはカナダで10年後に何をしてたいの?とか、そういうイメージありますか?とか、そういう話もしないといけないので。自分が今までしてきたいろいろな経験を全部その人の相談に当てるというか。だからね、あんまり若い人より、多分かえって私みたいに年齢がいっている人の方が、説得力のある話がお客様にできるんだよね。 あと、子供連れというか、家族で永住したいとかいう人に、子供の学校どうとかいう話も、やはり子供がいるからこそできるじゃないですか。あと「カナダの学校に行くのどういうところが大変ですか?」って質問に、自分が行ってるから話せるじゃないですか。だからそういうところがね、仕事の経験というよりも人生経験みたいなのがいっぱいある人の方がやりやすい仕事かなとは思います。 Q.ビジネスオーナーとしての大変なところはなんですか? (会社は)今人数が増えて、最初の7人から今15人なので。何かやっぱりその皆さんをまとめるとか、皆さんに楽しく満足して働いていただけるような環境を、会社として作るとか(が大変)。 あとはやっぱり会社がうまくいかなければいけないじゃないですか。だから、今のやり方のままでいいのか、もっと違うことができないかとか、そういう会社としての方針みたいなのを常に常に考えている。 何かニュースを見れば、これって私のビジネスに何か取り込めるかなとか、誰かが何やったとかという話を聞くと、そういうことをうちの会社でもできるのかなとか、何かそういう会社のことは常に頭にあります。 Q.ビジネスオーナーとしてのやりがいはなんですか? ビジネスが大きくなるとか、すごい儲かるとか、そういうところがやりがいではなくて。私の場合は、ビジネスオーナーとしてのコミュニティに貢献できたなって思うときかな。 いろんな会社のオーナーの方に、その従業員のビザとか、従業員の永住権取れましたとか、そういったことに協力ができたなという時だったりとか。やっぱり「あなたの会社に頼んでよかった」と言ってもらえる時とか。 なので、私がやった仕事に対して「移民コンサルタントの白石さんありがとう」と言われるよりも、あなたの会社のコンサルタントの何々さんがすごく良かったとか、うちのアシスタントをしている何々さんがすごく親身になってくれましたとか、そういううちのスタッフのことを評価してくれるっていうのも、すごく私はやりがいを感じます。ビジネスオーナーとしては。 Q.今までのキャリアで、最も大きなチャレンジと、どれをどのように克服したか教えてください。 私の今までのキャリアの中で一番のチャレンジは、やはり(ビザJPカナダが)自分の会社になった時ですね。