「英語を話せるようになりたい」。そんな学生たちの熱い思いに応えようと、16年間、大学職員として、グローバルに活躍できる人材育成に力を注いできました。彼らを海外へ送り出すプログラムを企画し、夢の実現をサポートするのが、私の喜びでした。
英語という壁に挑む学生たちの姿
しかし、同時に、多くの学生が「英語」という壁にぶつかる姿を目の当たりにしてきました。せっかく素晴らしい才能や情熱を持っていても、言葉の壁が彼らの可能性を狭めてしまう。そんな現状を、なんとか変えたい。そう強く思うようになったのです。
日本人向け英語習得プログラム「Gabby」の開発へ
そして、たどり着いた答えが、日本人向け英語習得プログラム「Gabby(ギャビー)」の開発でした。言語脳科学に基づいた、これまでにない全く新しいアプローチで、必ず成果が出る英語習得プログラム。このGabbyをより多くの人の手に届けたい。学生たちの可能性をもっと大きく広げたい。そんな強い思いから、私は長年勤めた大学を辞し、起業という未知の世界に飛び込みました。
起業家としての挑戦と挫折
しかし、現実は甘くありませんでした。スタートアップの世界は、想像をはるかに超える厳しさでした。華々しく活躍する起業家の陰には、想像を絶する努力と挫折がある。そんな厳しい現実に、実績も経験も足りない自分は、全く太刀打ちできないのではないか…。焦りと不安に押しつぶされそうになる日々でした。
リーダーシップの試練と組織運営の難しさ
組織運営も、これまで経験してきた大学組織とは全く違いました。多様な価値観やバックグラウンドを持つメンバーをまとめ、同じ目標に向かって進んでいくことの難しさ。彼らを鼓舞し、チームとしての一体感を生み出すために、どうすればいいのか。リーダーとしての重圧に、私は押しつぶされそうになっていました。
セルフ・コーチングとの出会いがもたらす自己改革
そんな八方塞がりの状況の中、私を救ってくれたのが、「セルフ・コーチング」との出会いでした。コーチング自体は、学生たちの可能性を引き出すために、以前から活用していた手法でした。しかし、まさか自分がコーチングを受ける側になるとは…。「自分と向き合う」「目標を明確にする」― 当たり前のようでいて、実践できていなかったことに気づかされました。
抽象度の調整と多角的な目標設定の重要性
特に意識したのは、「抽象度の調整」と「多角的な目標設定」です。目の前のタスクに追われるのではなく、一歩引いた視点を持つ。すると、今まで見えなかったチーム全体で共有すべきビジョンが見えてきました。また、「仕事一辺倒」だった自分に、家族や趣味など、複数の目標軸を持つことを許容できるようになりました。
思考の地図としてのセルフ・コーチング
セルフ・コーチングは、私にとって「思考の地図」を手に入れたような感覚でした。地図を頼りに、自分の現在地を把握し、進むべき方向を見定めることができるようになったのです。
自己との対話を通じて見つける情熱と迷いの払拭
毎朝、私は自分に問いかけるようにしています。「これは本当に自分が心からやりたいこと?」と。その問いかけが、迷いを振り払い、情熱を再燃させてくれます。
Gabbyを通じて実現したい未来
目標は、より多くの人にGabby(ギャビー)を届け、言葉の壁を超えた世界を実現すること。そして、世界中の人々が、国境や文化の違いを超えて、自由に自分の想いを伝え合い、共に未来を創造していく。そんな世界の実現に貢献したいと思っています。
挑戦を続けるための自己リーダーシップの重要性
そのためにも、私は、セルフ・コーチングで手に入れた「自分自身をリードする力」を胸に、これからも挑戦を続けていきます。
セルフ・コーチングを始めるあなたへのメッセージ
最後に、これからセルフ・コーチングに取り組むあなたへ。自分自身の可能性を信じ、無意識を意識的に変える努力をすれば、きっと未来を切り開くことができる。そのことを、私自身の経験を通して伝えたいと思います。
Vedder Riverでのリフレッシュのひと時
写真は先週末に訪れたVedder Riverです。週末も焦ってパソコンに向かっていた私が釣り竿を持ち、生き物と対峙する時間を楽しめるようになりました。