皆様、こんにちは。白石有紀です。新しい年が始まり、企友会の新会長として皆様にご挨拶させていただきます。

特に近年、カナダに来たばかりの方や若い方の間で時折耳にする「海外に来てまで日本人同士で関わるのは負け組」という言葉。しかし、これは日本企業や個人がグローバルで活躍する未来を築く上での誤った考え方です。

現在、グローバルで活躍するアジア人の中で注目を浴びるのは主に中国やインドです。しかし、彼らが成功する要因の一つは、世界中に散らばってその地に根付いている同じ国の人々が彼らを支えていることです。海外において自国民として結束することが、グローバル社会での成功に不可欠であることを理解している彼らと比べ、日本人はこの価値を十分に認識していないのが現状です。

インドや中国からの移民者、留学生のコミュニティでは「海外に出て自国民と共にいるのは負け組」といった風潮は見当たりません。カナダで彼らは、カナダに長く住む同国出身の人々とつながることが、グローバル社会において成功するために重要であることを理解し、その土台を築いています。一方で、日本人はまだこの価値を理解し切っておらず、「まずは英語を話す機会を増やすことが優先」「日本人同士で結束することは重要ではない」といった考えもあるようです。

話は少し変わりますが、私が仕事で所属している移民コンサルタントの協会にCAPICという会があります。一人で、または少人数でビジネスをしている人が多い移民コンサルタントは、この会でセミナーや勉強会、経験したケースのシェア、手伝いが必要なコンサルタント同士のサポートやメンターシップといった、相互協力を行っています。同業他社だといってライバル視するのではなく、みんなで助け合って移民コンサルタント全体のプレゼンスを高めようということです。これを企友会ができるとよいなと思っています。

インドや中国の団体、移民コンサルタントの団体と比べると、企友会はまだ小規模かもしれませんが、これからの活動で、同じ日本人同士で協力し合い、グローバルで活躍する、個人と企業をサポートしていきます。質の高い情報を共有し、共に成長していきます。「BC州でビジネスをするなら企友会に入るべきだよ」「あそこに行けばたくさんの情報やコネクションがあるよ」と言われるような場にしたい。企友会はこの方向で更なる発展を遂げ、日本の皆様の、グローバル展開をサポートする未来に向けて尽力していきます。

皆様のご協力とご支援を心よりお願いいたします。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

企友会会長 白石有紀

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