投稿日:2026年03月05日 サムネイル

理事コラム:SNSの「数字」と信頼の変遷|松島 海斗

最近、SNSを見ていてこんなことを感じたことはありませんか。
フォロワーが何万人もいるのにお店は空いている。 再生回数が100万回なのに売上は変わらない。 AIが作ったような動画が次々と流れてくる。実は今、SNSは大きな転換期に入っています。

かつては「フォロワーが多い=人気」という時代でした。しかし現在は状況が大きく変わっています。フォロワーは数百ドルで増やすことができます。再生回数も簡単に購入できる時代です。さらにAIを使えば、動画や画像を大量に作ることもできます。

つまり、SNSの「数字」だけでは、本当に人気があるのかどうかを判断することが難しくなってきているのです。

スモールビジネスに求められる「人の見える化」

では、このような時代において、レストランや小売店などのスモールビジネスはどのようにSNSを活用すればよいのでしょうか。このところSNS運用・コンサルの依頼を受けさせていただくことが多くなり、運用をさせていただいて感じるのは、スモールビジネスにとって重要なのは「数字」ではなく「信頼」だということです。

例えば、レストランのSNSで最も反応が良い投稿は、実はプロが作った広告のような投稿ではありません。オーナーやスタッフが登場する投稿、厨房の裏側、料理へのこだわりなど、人が見える投稿です。

人は「お店」からではなく、「人」から買う傾向があります。

どんな人が料理を作っているのか。 どんな想いでお店を経営しているのか。 そういったストーリーが見えることで、お客様との距離は一気に近くなります。

ローカルコミュニティと認知の重要性

また、もう一つ大切なのが「ローカルコミュニティ」です。SNSで100万人に見てもらうことは魅力的に感じるかもしれませんが、実際のビジネスにとって重要なのは、半径5km以内のお客様に知ってもらうことです。つまり、地元のコミュニティにどれだけ認知されているかが、集客に直結します。

そのため最近では、フォロワーが100万人いるインフルエンサーよりも、フォロワーが数千人でも地元で影響力のあるインフルエンサーとのコラボレーションが注目されています。

地元クリエイターとの連携例

バンクーバーで飲食店を紹介しているフードインフルエンサーや、地元コミュニティに影響力のあるクリエイターです。こうした人たちの投稿は、実際にその地域で生活している人たちに届くため、来店につながる可能性が高くなります。

変化する環境下でのコミュニケーション

SNSは無料で始められるマーケティング手法ですが、実際には動画制作、アルゴリズムの理解、投稿戦略、インフルエンサーとの連携など、さまざまな要素が必要になります。

特に最近は、AIの登場やアルゴリズムの変化によって、SNSの環境は急速に変化しています。だからこそ、今のSNSで大切なのは「数字を追うこと」ではなく、「信頼を積み重ねること」だと思います。

  • 人が見える投稿をすること
  • お店のストーリーを伝えること
  • 地域のコミュニティとつながること

こうした積み重ねが、結果的に長く愛されるビジネスにつながるのではないでしょうか。

SNSは単なる広告ツールではなく、お客様との関係を築くためのコミュニケーションツールでもあります。これからSNSを活用する際には、ぜひ「数字」だけでなく、「誰とつながっているのか」という視点も意識してみてください。

ライター情報

松島 海斗

松島 海斗

2021年法政大学在学中にカナダへ渡航。2年間移民会社でマーケターをしたのち、不動産仲介業を開始。過去の俳優経験を活かしSNSの運用・運用代行を行いつつ、BC州保険ライセンスを取得して保険ブローカーとしても多岐に活動している。

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