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インタビュー:バンクーバーで活躍する日本人起業家・松島海斗さん
バンクーバーで活躍する「勢いのある日本人」を紹介する企友会のインタビュー企画。今回は、25歳という若さで不動産仲介・保険ブローカー・SNS運用代行・姉妹都市事業という4つの軸を同時に動かしながら、日本とカナダの「架け橋」を目指す松島海斗さんにお話を伺いました。
インタビューの全貌はYoutubeにて公開しています。さらに詳しく見たいという方は、ぜひ企友会Youtubeをご覧ください!
4つの事業を兼務している松島さん

最初に、現在松島さんがどのようなお仕事をしているのか、全体像から伺いました。異なる4つの領域で広く活躍している原動力とその戦略についてお聞きしました。
Q. 自己紹介をお願いします。
松島海斗と申します。バンクーバーには2021年4月に来ました。現在は4つの仕事をしており、不動産仲介、保険ブローカー、SNS運用、そして福島県とオリバー市の姉妹都市事業に携わっています。
Q. お仕事内容について教えてください
不動産仲介ではオーナーに代わって物件の管理、紹介をしています。留学生や家族向けに物件を貸出をする仕事です。
保険ブローカーは保険の仲介ですね。
SNSの運用代行では、自分自身のSNSと会社・個人の運用代行をしています。
私のもう一つの仕事に「姉妹都市事業」があります。これはカナダのオリバー市と、福島県の磐梯町の姉妹都市提携の調整役として働いています。福島県の磐梯町ではお酒とお米が特産品なのでオリバー市のワインフェスティバルに出展してもらうなど、経済的な交流のお手伝いをしています。
不動産で1番長く働いていますが、不動産市場が落ちてきているので現在は新規での仕事はしていません。割合で言うと不動産:保険:SNS:姉妹都市で3:3;3;1ぐらいの割合です。
Q. 起業したきっかけを教えてください
もともと起業したい気持ちがあり、とにかく多くの経営者に会えるネットワークングイベントに参加していました。そこで自分のビジネスプランを話し、ダメ出しをもらう中で初めて「いいよ」と言われたのが不動産仲介の仕事でした。
当時は不動産投資で多くのオーナー様が家を購入されたり、留学生も家探しに困っていました状況でした。そこで自分のコミュニケーション力・英語力・行動力、そして「日本人であること」をあえて強みにしたらできると思い事業をスタートしました。
Q. SNS運用代行、姉妹都市事業を始めたきっかけは?
SNS運用代行は、知り合った経営者から「SNSが苦手」「デジタルがわからない」という悩みを多く聞いたことがきっかけです。特にバンクーバーの日系ビジネスにおいて、現地顧客獲得のためにSNSが必要という声がありました。
一方で、自分は若くて普段からSNSを使っているという強みがあり、「相手の苦手なところ」と「自分の得意なところ」がちょうど噛み合うと感じました。だったらお互いにとってプラスになる形で手伝えたらいいなと思い、「もし良ければ僕が運用代行しますよ」と声をかけたのが、SNS運用代行を始めたきっかけです。
姉妹都市事業は、知人から福島県磐梯町の町長がカナダのオリバー市を訪問する際の通訳兼ドライバーを頼まれたのが発端です。訪問後に意気投合し、「せっかくなら一緒に何かやりましょう」とお声がけをいただきました。
その後訪問した磐梯町の良さに触れ、海外とのつながりで力になれると感じたことから、特産品の紹介や経済交流の調整役として正式に関わるようになりました。
Q. バンクーバーで働く上で直面した困難と、どのように乗り越えたかを教えて下さい?
一番大変だったのは、やはり事業を始めた初期の頃ですね。お金もほとんどなくて、家賃も高い中で、物置みたいな場所に1年くらい住んでいました。毎日メールを100件くらい送って、ドアノックで営業をして……足で稼ぐ営業をなして必死に仕事していました。
もちろん不安はありましたが、僕の中では目標が既に決まっていました。最終的なゴールが決まっていると、「そのために何が必要か」が見えてきます。そうなると、あとはやるだけ。落ち込んで止まるよりも、「とりあえずやろう」と動き続けるようにしていました。
Q. 今後の展望等ございましたら教えてください
新しい業種にもチャレンジしたいと思っています。
例えば、環境事業分野でのカーボンクレジットを活用したビジネスを考えています。
それとは別に、自分がカナダで活動していることをSNSで発信したいです。日本の人たちが海外に出るきっかけや刺激を作りたい。逆に海外の人たちにも、一緒に頑張れる機会を作れたらと思っています。
企友会加入のきっかけは偶然の出会い
次に、企友会との関わりについてお聞きしました。きっかけは、意外にもビジネスの場ではなく、ふとした日常の会話から始まったそうです。
Q. 企友会に入ったきっかけを教えてください
ジムで筋トレをしていたときに、ある日いきなり「日本人ですか?」と声をかけられたんです。そこから少し話をして、その方に「起業とかが好きなら、こういう日系コミュニティがあるから行ってみたら?」と企友会を紹介してもらいました。
最初はボランティアとして参加したのですが、当時はコロナ禍で、僕以外にボランティアがおらず、周りは全員大人の方という状況だったので、かなり緊張しましたね。でも、今思うとご縁だったかもしれません。
Q. 企友会に入って良かった点を教えてください
様々な業種・分野の方と出会えることが一番大きなメリットです。カナダで大成功されている日本人経営者の方や、カナダ企業で大活躍されている方々もいます。そのような方々の話を聞くだけで刺激をもらえます。
将来自分の会社を経営したいと思った時に、アドバイスをいただいたのは心強かったです。また、新たなビジネスパートナーと出会えるのでその点が企友会に入って良かったと感じています。
Q. どのような方に企友会への入会をお勧めしますか
本当に、どんな方にもおすすめできるポイントがあると思っています。
将来起業したいと考えている方はもちろん、すでに起業していてクライアントを広げたい方、マーケットを広く知りたい方、カナダで仕事をしてみたい方など、目的はそれぞれ違っていても、企友会を“うまく使えば”必ずメリットがあります。
イベントの中には会員限定のものもありますが、非会員の方でも参加できるものもあります。
日本から仕事で一時的にバンクーバーに来ている方なども含めて、いろいろな人とつながるきっかけになる場だと思います。
バンクーバーに滞在する皆さんへのメッセージ

最後に、バンクーバーに来たばかりの方や、「これから企業してみたい」と思っている方へのメッセージをいただきました。
Q. バンクーバーにいる日本人に一言お願いします。
一言で言うと、起業も挑戦もすごく簡単で、何も難しくないです。
日本にいると留学って「一人でカナダすごいね」と言われるけど、こっちに来たら普通になりますよね。起業も同じで、やったことがないから難しく見えるだけで、やってみたら本当に大したことない。
最初の一歩を踏み出すのは誰でもできると思います。、やりたい気持ちが少しでもあるなら、まずは目標を立てて、「そのために何をするか」を考えてみてください。あとは一つずつ行動していくだけです。
企友会は、そうやって挑戦している人たちが集まる場所だと思っています。
もし興味があれば、ぜひイベントなどに参加してみてください。現地でお会いして、お互いに話をしながら、一緒に頑張っていけたら嬉しいです。
インタビュー後記
不動産、保険、SNS、姉妹都市事業と、一見バラバラに見える領域で活躍する松島さんですが、どの仕事にも「人と人をつなぐ」という共通点があることが、インタビューを通して強く印象に残りました。
お話を伺っているあいだも、松島さんご自身の明るく魅力的な人柄や、社交的で“人と話すことが本当に好き”という一面がすこく伝わり、だからこそ多岐に渡り活躍されていると納得でした。
「挑戦はすごく簡単で、何も難しくない」という言葉を、さらっと話してますが、これまでゼロから行動して道を切り開いてきた松島さんの人生そのものを反映しているようで、とても印象的でした。バンクーバーで何かを始めてみたい人の背中を、そっと押してくれる一言だと思います。
ライター情報
鎌田朱音(企友会ボランティア)
2025年4月からバンクーバーに滞在。 Co-op留学でデジタルマーケティングを専攻し、コンテンツ制作やSEO、SNS運用などを実践的に学ぶ。日本では大学図書館司書として、レファレンス、研究支援を担当。バンクーバーの日系コミュニティに貢献したいと考え、企友会のボランティアに参加。
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