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理事コラム:カナダでラーメン屋をやっていて、日本に帰って気づいたこと|猪田 雅公
今回は、リッチモンドでラーメン店を経営されている理事の猪田 雅公さんが、短期帰国中に感じた日本とカナダのギャップ、そして自身の商売を通じて得た気づきをコラムとして綴ってくださいました。
「日本人としての常識」と「カナダで受け入れられるサービス」の違いに悩みつつも、前向きに対応してきた経営者のリアルな声をお届けします。
「進化」と「変わらなさ」が同居する日本
11月に短期帰国した際、「日本はどんどん変わっているのに、まったく変わらないところもある。」という不思議なギャップを改めて感じました。
例えばレストランでは最新式の券売機が増え、タッチパネルは多言語対応。支払いまで機械が完了してくれるので、とても便利です。
一方で、テーブルでは支払いができなかったり、チップ文化がないためか、カナダに比べるとサーバーさんから“接客された”という感覚が薄く感じることもありました。(私が高級店に行かなかっただけかもしれませんが…笑)
食べ歩きを通じて考えた、カナダでの商売のむずかしさ
私はリッチモンドでラーメン店を経営しているので、日本で学べるものはないかと、あちこち食べ歩いてきました。
こちらでは「日本人として良いこと」だと思ってやると、カナダ人のお客様には違って受け取られることがよくあります。
違和感から始まる学びと柔軟な対応
例えば、大きな声の「いらっしゃいませ」は、日本語が分からない人には“怒鳴られた”ように感じる場合もあります。ラーメンには冷たい水が合うと思っても、リッチモンドでは半分のお客様が「お湯をください」とおっしゃいます。
麺が伸びないよう熱々で提供すると「熱すぎて危ない」と怒られることも……。
最後にたどり着いた答え
そんな経験の積み重ねで、お客様の要望に合わせて柔軟に変えてきましたが、味の好みは十人十色。
結局のところ「自分が一番おいしいと思うラーメン」を出すしかない、と原点に戻りつつあります。
日本とカナダ。文化も味覚も異なりますが、その間で揺れながら商売を続けるのも、なかなか面白いものだと感じています。
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