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理事コラム:変わるもの、変わらないもの|村上ナンシー
今回は、企友会会員のナンシーさんが、激動の今年を振り返り、AIとの共存やテクノロジー時代の変化、そして変わらない人間の本質について綴ってくださいました。
激動の2026年、AIと共に駆け抜ける日々
今年になって自分の人生に変化が波のようにいくつも押し寄せてきて、一年前には考えてもいなかったような今日を過ごしている。
今年の2月、勤めていた会社から早期退職のオファーがありお受けした。その直後、さる日系ビジネス団体の事務局長のポストに就任し、それにはバンクーバーの日系ビジネス10団体をまとめる機関の事務局もセットで付いてきた。企友会の事務局をすでにお引き受けしているので計3団体の事務局を一手に引き受けることになってしまった。そして本業の保険の方もブローカーとしての第一歩を踏み出すことにした。
前置きが長くなったが、そんなこんなで最近の私はとっても忙しい。そんな私の、今はもう本当に欠かせない相棒となっているのがAIだ。リストの付け合わせも、書類の別のフォームへの落とし込みも、システム不具合の相談も、毎日がAIなしては到底仕事にならないようになってしまった。これも一年前の自分には想像もつかなかった状況だ。
加速するテクノロジーと、世代間の未来への視点
世の中の変化のスピードはものすごい。AnthropicもPalantirもJane Streetも、OpenAIでさえ5年前には聞いたこともない会社だった。それが今や長年慣れ親しんだ名前の超大手メーカーたちの時価総額を上回ったりしているらしい。諸説あろうが、AIに取って変わられる人間の仕事は3割とか5割とかさえ言われている。
5年後はどんなことになっているのだろう。10年後、20年後は?もう私には予想もできないし、誰も正確に予測はできないのかもしれない。Basic Incomeの導入?Blue Collar Millionairesの世の中?テクノロジーの進化は楽しみな気もするが、正直ちょっと怖い。最近40歳前後の後輩に、「ナンシーさんたちの世代は逃げ切りで羨ましいです」と言われた。私もそう思う(笑)。こんな世の中を泳いでいかなければならないZ世代のうちの娘はもっと気の毒だ。
変わらない宇宙の原理と、次世代へのエール
しかし。逃げ切り組だからお気楽なのかもしれないが、世の摂理、大げさに言えば宇宙の原理、みたいなものはきっと変わらないのではないか。原因があって結果がある。今目の前にあることは自分や他の人の過去の積み重ねの結果。考えれば知恵は出る。人に良くしてあげれば何らかの形で自分にも返ってくる。努力すれば結果は出る。そういうことは変わらないのではないか。どんなにAIが芸術や人間らしい分野に浸食して来ても、人間は目の前にあるものの(芸術でもサービスでも)後ろにいるのが人間ではなくてAIだと分かった途端に興ざめして応援しなくなる傾向があるらしい。
なのでやっぱり娘には今までと同じアドバイスしかできないと思う。好きなことをやれ。今更クラーク博士でもないが「少年よ大志を抱け」。自分の中から湧き上がるパッションだけはAIは持っていないと思うのだ。
ライター情報
村上ナンシー(企友会 理事)
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